
アルモットくんの!「5秒」で分かるコラムの要約
2026年5月29日、気象庁の警報制度が5段階に刷新され、新たに「危険警報」(レベル4)が加わりました。店舗の浸水対策は「入口で止める→室内で吸う→機器を守る」の3段構えが基本。止水板・吸水材・防滴カバーを事前に準備しておけば、台風の予報が出てからでも15〜20分で設置が完了します。
2026年の台風シーズンは、例年より早く動き始めました。6月上旬に台風6号が日本列島に上陸——6月の台風上陸は2012年以来、実に14年ぶりのことです。
さらに、気象庁の防災気象情報は2026年5月29日に大幅リニューアルされたばかり。ニュースで「危険警報」という聞き慣れない言葉を目にして、戸惑った方もいるのではないでしょうか。
この記事では、新しくなった警報制度の読み解き方から、店舗の浸水リスクを最小限に抑えるための具体的な対策、そして備えておきたい防災グッズの選び方まで、まとめて整理します。
- 2026年5月に変わった気象警報——「危険警報」を正しく理解する
- 店舗が浸水すると何が起きるか
- 浸水を防ぐ「3つの防御ライン」
- 止水板と土のう——店舗にはどちらが向いているか
- ALMOTTで揃える店舗の浸水対策グッズ
- 台風接近から通過まで——対策のタイムライン
- まとめ
2026年5月に変わった気象警報——「危険警報」を正しく理解する
2026年5月29日、気象庁は防災気象情報を5段階に再整理しました。最も大きな変更点は、従来の「警報」(レベル3)と「特別警報」(レベル5)の間に、「危険警報」(レベル4)が新設されたことです。
| レベル | 名称 | 発表基準 | とるべき行動 |
|---|---|---|---|
| 5 | 特別警報 | 数十年に一度の異常事態 | 命を守る行動を直ちに |
| 4(新設) | 危険警報 | 重大な災害のおそれが大きい | 危険な場所から全員避難 |
| 3 | 警報 | 重大な災害のおそれ | 高齢者等は避難開始 |
| 2 | 注意報 | 災害のおそれ | 避難行動を確認 |
| 1 | 早期注意情報 | 気象状況の変化に注意 | 最新情報に留意 |
これまでの制度では、レベル3「警報」の次がいきなりレベル5「特別警報」に跳ぶ構造でした。特別警報は「数十年に一度」という極めて高い基準で発表されるため、出た時点では既に甚大な被害が発生しているケースも少なくありませんでした。新設された「危険警報」は、この空白を埋め、「全員避難」のタイミングをより明確に示すための仕組みです。
ちなみに、東京23区に大雨特別警報が発表されたのは、2019年の台風19号(東日本台風)が初めてです。「都心だから大丈夫」は過信かもしれません。たとえば港区でも、過去約13年間で大雨警報は37回発表されています(全国1,788自治体中1,097位)。都心の中では少ない方ですが、年に2〜3回のペースで出ている計算です。
店舗を運営する立場で覚えておきたいのはシンプルです。レベル3「警報」が出たら対策準備を開始し、レベル4「危険警報」が出たら安全確保を最優先にする。この判断基準をスタッフ間で事前に共有しておくだけで、いざというときの初動が大きく変わります。
店舗が浸水すると何が起きるか
「うちの店は浸水なんてしないだろう」——そう思っている店舗ほど、実際に被害に遭ったときのダメージが大きくなりがちです。浸水が起きると、具体的に何が起きるのか。冷静に把握しておきましょう。
商品・什器・内装への直接被害
床上浸水が発生すると、商品在庫、陳列什器、床材、壁材が水に浸かります。泥水の場合は乾かすだけでは復旧できず、交換が必要になることがほとんどです。飲食店では衛生基準の問題から保健所の確認が入ることもあり、営業再開までの期間がさらに延びます。
精密機器のダメージは修理では済まないことも
出納機・両替機・券売機・POSレジなど、店舗に設置されている精密機器は水に対して非常に脆弱です。基板やセンサーに水が入り込むと、修理では対応しきれず本体交換が必要になるケースがあります。1台あたり数十万円〜数百万円の機器が浸水ひとつで使用不能になるリスクは、決して無視できません。
営業停止がもたらす連鎖的な損失
浸水後の清掃・消毒・設備点検には相応の日数がかかります。テナントであれば原状回復義務も生じ、その間の売上はゼロ。周囲の店舗が営業を再開する中、自店だけ閉まっている状態が続けば、顧客離れにもつながります。
保険で全額カバーできるとは限らない
「火災保険に入っているから大丈夫」と思いがちですが、水災補償はオプション(特約)扱いになっている保険商品も多く、そもそも付帯していないケースが珍しくありません。また、付帯していたとしても、営業停止中の逸失利益(本来得られるはずだった売上)まではカバーされないのが一般的です。保険は最後のセーフティネットであり、物理的な対策で被害そのものを減らすことが最も確実な防衛手段です。
浸水を防ぐ「3つの防御ライン」
浸水対策は、ひとつの方法だけに頼ると必ず穴が生まれます。複数の手段を段階的に組み合わせるのが、実務上もっとも確実なアプローチです。
- 第1ライン:建物入口で水を止める
最も効果的なのは、そもそも水を建物の中に入れないこと。止水板や土のうを出入口に設置し、外からの水を物理的にブロックします。メインエントランスだけでなく、通用口やバックヤードの搬入口も忘れずに。「正面は守ったのに裏口から浸水した」というのは、実はよくある失敗パターンです。 - 第2ライン:室内に入った水を素早く処理する
止水板を設置していても、隙間からの浸水、天井からの雨漏り、排水管の逆流など、想定外の経路で水が入ることは珍しくありません。この段階では、吸水ソックスや吸水シートを使い、水が広がる前に素早く回収します。バケツと雑巾では処理しきれない量でも、専用の吸水材なら少人数で効率的に対応できます。 - 第3ライン:精密機器を個別に保護する
最後の砦は、出納機や両替機などの高額な精密機器に防滴カバーをかけて個別にガードすること。万が一室内に水が入っても、カバーが機器本体への浸水を防ぎます。台風が通過した後にカバーを外せば、そのまま通常営業に復帰できます。
設置にかかる時間は合計15〜20分
「3つ全部やるのは大変そう」と感じるかもしれません。でも実際にやってみると、止水板の設置は数分、吸水ソックスの配置も数分、防滴カバーをかけるのは1分もかかりません。台風接近の予報が出た時点で着手すれば、トータル15〜20分で3重の防御が完成します。普段は倉庫や棚に保管しておき、必要なときだけ取り出す。それだけで十分です。
止水板と土のう——店舗にはどちらが向いているか
第1ラインで使う「止水板」と「土のう」。どちらも水を堰き止める目的は同じですが、特性はかなり異なります。店舗の状況に合わせて選びましょう。
| 比較項目 | 止水板(備えあれ板など) | 吸水式土のう(水で膨らむタイプ) |
|---|---|---|
| 設置のしやすさ | 出入口に立てるだけ。1人でも数分で設置可能 | 水に浸けて約3分で膨張。複数人だと効率的 |
| 形状の自由度 | 直線的な開口部に最適。コーナーパーツでL字にも対応 | 形状を選ばず隙間を埋めやすい |
| 繰り返し使用 | 可能。乾燥させれば何度でも使える | 基本的に使い切り(製品による) |
| 保管スペース | 板状で省スペース | 未使用時は軽量・コンパクト |
| 向いている場面 | 店舗入口・通用口など形状が決まった開口部 | 不定形の開口部・複数箇所の隙間埋め |
店舗の出入口が平坦で形状が決まっているなら、設置も撤去も手軽な止水板が扱いやすいでしょう。一方、不定形の開口部や複数の隙間を同時に塞ぐ場合は土のうが有利です。理想を言えば両方を備えておくのがベストですが、まず1つだけ導入するなら、繰り返し使えて保管場所を取らない止水板から始めるのが現実的です。
ALMOTTで揃える店舗の浸水対策グッズ
ここまで解説した「3つの防御ライン」に沿って、ALMOTTで取り扱っている浸水対策グッズをご紹介します。いずれも台風シーズン前に揃えておきたいアイテムです。
第1ライン:入口で水を止める
備えあれ板 3枚1セット
- 備えあれ板 3枚1セット
- 豪雨時の浸水対策に使える止水板です。店舗の出入口に立てかけるだけで設置が完了し、1人でも扱える手軽さが特長。3枚1セットなので、間口の広い出入口にも並べて対応できます。使用後は乾燥させるだけで繰り返し使えるため、毎年の台風シーズンに備えておけば長期的なコストも抑えられます。
- 商品コード:EZA73219
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備えあれ板用コーナーパーツ
- 備えあれ板用コーナーパーツ
- 備えあれ板をL字型に設置するための専用コーナーパーツ。建物の角や柱がある出入口でも、隙間なく止水板を配置できます。備えあれ板と組み合わせることで、より確実な止水が可能になります。
- 商品コード:EZA73220
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約3分!水で膨らむ土No袋 50枚入り
- 約3分!水で膨らむ土No袋 50枚入り
- 水に浸けるだけで約3分で膨らむ緊急用の土のう袋です。従来の砂入り土のうと違い、砂を詰める手間がかかりません。未使用時は軽量・コンパクトに保管でき、50枚入りなので複数箇所の止水や、止水板の補強用としても活用できます。
- 商品コード:EZA24005
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第2ライン:侵入した水を吸い取る
ピグアンチミルデューソックス 12本
- ピグアンチミルデューソックス 12本
- 油・冷却水・溶剤・水などを幅広く吸収するソックス状の吸水材。吸収素材にはリサイクルセルロースを採用し、1本あたり約2.8L(1箱12本で約33.6L)の液体を吸収します。直径76mm×長さ1,220mmのサイズで、機械周辺や冷ケースの下に設置しやすい形状です。絞って自然乾燥させれば約3回まで再利用可能。水漏れによるスリップ・転倒事故の防止にも役立ちます。
- 商品コード:EZA73497
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ポタポタキャッチ
- ポタポタキャッチ
- 天井や配管からの水漏れに対応する応急処置キット。専用シート(980×1,000mm)で水漏れを受け止め、付属の専用ホース(20m)で排水先まで誘導します。雨漏り、空調ドレンの逆流、上階からの漏水など、「上から来る水」への備えとして1セット常備しておくと安心です。
- 商品コード:EZA73150
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第3ライン:精密機器を守る
オープン出納機向け防滴カバー(WAVE Pro S75向けカバー)
- オープン出納機向け防滴カバー(WAVE Pro S75向けカバー)
- グローリー製オープン出納機 WAVE Pro S75に対応した防滴カバーです。台風や豪雨の際に機器にかぶせるだけで、水滴や飛沫から精密な内部機構を保護します。出納機が水濡れで故障した場合の修理・交換費用を考えれば、カバー1枚を備えておく価値は十分にあります。
- 商品コード:EZA73951
- 商品詳細を見る
台風接近から通過まで——対策のタイムライン
台風の進路予報は、通常3〜5日前から気象庁が発表します。「いつ、何をすべきか」をあらかじめ整理しておけば、慌てずに行動できます。
- 3日前(台風発生・進路予報の段階)
止水板・土のう・防滴カバーの在庫を確認します。不足があればこの時点で発注してください。台風が接近してからでは物流が止まり、届かない可能性があります。あわせて、店舗周辺の排水溝に落ち葉やゴミが詰まっていないか点検・清掃しておきましょう。 - 1日前(注意報レベル)
止水板や土のうを倉庫から出し、設置場所の近くに仮置きします。防滴カバーと吸水ソックスもすぐ取り出せる場所に準備。スタッフ間で「誰がどの作業を担当するか」を確認しておくと、当日の作業がスムーズです。 - 当日(警報〜危険警報レベル)
止水板を出入口に設置し、土のうで隙間を補強。精密機器に防滴カバーをかけ、吸水ソックスを浸水リスクの高い箇所に配置します。ここまでの作業は15〜20分で完了します。 - 通過後
外回りの安全を確認してから止水板・土のうを撤去します。防滴カバーを外して機器の動作確認。吸水ソックスは回収して絞り、自然乾燥させれば再利用できます(製品による)。
「3日前」の行動がすべてを決める
このタイムラインで最も重要なのは「3日前」の在庫確認と発注です。台風が来てからネットで注文しても、配送が間に合わない可能性が高い。対策グッズは「晴れているうちに」買っておくもの。それが浸水対策の本質です。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 新・警報制度 | 2026年5月29日に5段階へ改定。レベル4「危険警報」が新設された |
| 浸水の被害 | 商品・什器の損壊だけでなく、精密機器の全損や営業停止に発展する |
| 対策の基本 | 「入口で止める→室内で吸う→機器を守る」の3段構え |
| 準備にかかる時間 | 合計15〜20分。予報が出てからでも十分間に合う |
| 最も大切なこと | 対策グッズを「事前に手元に置いておく」こと |
台風やゲリラ豪雨は毎年必ずやってきます。被害をゼロにすることはできなくても、最小限に抑える準備はできます。
2026年は5月に気象警報制度が刷新され、6月上旬には14年ぶりとなる台風上陸がありました。今年の台風シーズンは、すでに「例年通り」ではありません。次の台風が来る前の「今」が、対策グッズを揃えるベストなタイミングです。
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