
アルモットくんの!「5秒」で分かるコラムの要約
札束を巻く「帯封紙(おびふうし)」には、「短手(みじかて)」と「長手(ながて)」の2種類の巻き方があるんだ。一般的に機械処理の標準として使われるのは「短手」。一方で「長手」は、主に輸送時の補強用として使われることが多いよ。それぞれの特徴を知って、目的に合ったものを選ぼう!
映画のワンシーンで見るような、レンガのように積み上げられた札束。あるいは銀行の窓口で手渡される、帯の巻かれた整然とした紙幣。私たちはその光景の中で、何気なく「札束を束ねる紙の帯」を目にしています。
しかし、この紙片が一体何なのか、深く考えたことはあるでしょうか?
このシンプルな紙の帯は「帯封紙(おびふうし)」と呼ばれ、単なる包装材ではありません。それは、金融の世界において信頼、正確性、そして安全性を支える極めて重要なツールなのです。
実は、紙幣結束の方法には大きく分けて「短手方向」と「長手方向」の2種類が存在し、それぞれに使用する目的が異なります。一見するとマニアックな違いに見えますが、どちらを選ぶかで業務の効率やコストが大きく変わってくるのです。
本記事では、日本銀行の規定や機械工学の視点に基づき、帯封紙の「長手・短手」それぞれの特徴と、プロの現場での使い分けについて分かりやすく解説します。
- 帯封紙の基礎知識:金融の信頼を物理的に束ねる
- プロの基準:日銀・FRBが定める結束の仕様
- 機能比較:長手方向結束と短手方向結束の違い
- ビジネスとしての選択:なぜ「メーカー純正品」が重要なのか
- 製品ショーケース:ニーズに最適なグローリー純正帯封紙
- 【特別コラム】現金計数の神髄「札勘」の世界
- まとめ:目的に応じた適切な帯封紙の選択
帯封紙の基礎知識:金融の信頼を物理的に束ねる
帯封紙は、ただお札をまとめるためだけの紙ではありません。金融機関において、それは「正しく計算されたこと」と「管理が行き届いていること」を証明する、大切な証拠となります。
1. 帯封紙の役割と「把(は)」
金融機関では、紙幣100枚をまとめた束のことを「把(は)」と呼びます。この「把」を作るために巻かれるのが帯封紙です。一度封をされた帯は、改ざん防止の役割を果たし、「いつ、どこで、誰が」数えたかを証明するトレーサビリティ(追跡可能性)の機能を持ちます。
2. 印刷用語との違いについて
少し専門的な話になりますが、帯封紙の議論において「Long Edge(長辺)」や「Short Edge(短辺)」という言葉が使われることがあります。これらは印刷業界でも使われる言葉ですが、現金処理の世界では定義が少し異なります。
- 短手方向結束(Transverse Strapping):お札の短い辺に平行に巻く方法です。一般的な「100枚帯」でよく見る、オーソドックスな形です。
- 長手方向結束(Longitudinal Strapping):お札の長い辺に平行に巻く方法です。主に特殊な用途で使われます。
プロの基準:日銀・FRBが定める結束の仕様
「どちらの巻き方が標準なの?」と迷ったときは、通貨の発行元である中央銀行のルールを見るのが一番確実です。日本銀行(BOJ)や米連邦準備制度(FRB)のガイドラインを確認してみましょう。
1. 日本銀行「銀行券の整理方法」
日本銀行が定めているガイドラインでは、100枚の銀行券を結束する「小帯(こおび)」について、「短手方向結束」の図が示されています。
この形式は、機械で処理する際(日銀内の自動鑑査機など)にスムーズに流れるよう設計された、いわば「プロの標準仕様」です。
2. 米国FRBの基準
アメリカのFRBガイドラインでも同様に、帯の端が垂直に揃うことが求められており、これも「短手方向」に巻かれていることが前提となっています。
つまり、日米ともに、中央銀行が認める100枚束の標準的な形は「短手方向結束」なのです。
機能比較:長手方向結束と短手方向結束の違い
それぞれの結束方法には、構造上の特性と適した用途があります。「どっちを使えばいいの?」という疑問に答えるため、比較図と表にまとめました。
| 比較項目 | 短手方向結束(一般的) (Transverse Strapping) |
長手方向結束(特殊的) (Longitudinal Strapping) |
|---|---|---|
| 主な役割 | 【日常業務の標準】 ATMへの補充、窓口での受け渡し、金庫での保管など、一般的な現金処理業務で広く使われています。 |
【物流・補強用】 1,000枚以上の大きな束をトラックなどで長距離輸送する際、崩れを防ぐための「補強(十字結束の縦ライン)」として使われます。 |
| 機械との相性 | 高い ・グローリー製を含む多くの機械の標準仕様です ・テープの使用量が少なく、処理速度が速いです ・ATMの中でお札を運ぶ際にも適しています |
限定的 ・テープの使用量が多くなります ・機械の構造が複雑になり、大型になりやすいです ・ATMの中ではベルトと干渉する可能性があります |
| 確認のしやすさ | 容易 帯をしたまま指で弾いて数える「パラパラ検品(札勘)」ができます。お札の顔が見えるので、偽造券や種類違いが混ざっていないかチェックしやすいです。 |
困難 長い辺が固定されるため、帯を切らないと中身を確認できません。また、お札が弓なりに反ってしまうことがあります。 |
| コスト | 安価 帯の長さが短くて済むため、ランニングコストを抑えられます。 |
高価 帯の長さが長くなるため、その分コストがかかります。 |
結論:用途に応じた使い分け
「短手方向結束」は、効率が良くコストも抑えられるため、一般的な現金処理に最適です。一方、「長手方向結束」は、警備会社などが大量の現金を運ぶ際、束をブロックのように固めて守るための梱包方法として重要な役割を果たしています。
ビジネスとしての選択:なぜ「メーカー純正品」が重要なのか
適切な結束方法を選ぶことと同じくらい大切なのが、「消耗品の品質」です。
グローリーの紙幣整理機は、目にも止まらぬ速さでお札を運び、熱で帯を圧着(ヒートシール)します。この精密な動きの中で、純正品以外の帯封紙を使うことにはリスクが伴います。
1. 「熱圧着」の繊細なバランス
今の結束機は糊を使わず、熱で溶かして帯をくっつける方式が主流です。純正の帯封紙は、機械の温度にぴったり合うように作られています。もし非純正品を使うと、「うまくつかずに束がバラバラになる」ことや、逆に「溶けすぎて機械の中にこびりつく」といったトラブルの原因になることがあります。
2. 安定稼働のための投資
グローリーの紙幣整理機は、光学センサー、高速搬送ベルト、精密な熱圧着ヒーターを搭載した高度なテクノロジーの集合体です。純正品は、その機械の設計に合わせて、紙の厚み、質感、コーティング、そして接着剤の融点まで完璧に調整されています。
仕様の異なる非純正品を使用することは、精密機械にとって「異物」を投入するようなものです。紙詰まり、センサーの誤認識、不完全なシールによる結束ミスなど、予期せぬトラブルの原因となります。
たかが紙一枚と思うかもしれませんが、帯封紙のトラブルで機械が止まってしまうと、大切なお仕事の手が止まってしまいます。純正品を選ぶことは、単なる消耗品の購入ではなく、「日々の業務を止めないための安心」を買うことでもあるのです。
製品ショーケース:ニーズに最適なグローリー純正帯封紙
グローリー公式オンラインストアALMOTTでは、お客様の機械と用途に最適な純正帯封紙をラインナップしています。2025年の繁忙期を前に、在庫の確認と補充をお勧めいたします。
大量処理の決定版!大束結束用
- 大束結束機用帯封紙 10巻入
- 大束結束機(GBMシリーズ)専用の長手方向帯封紙。熱圧着式でスピーディかつ強固に結束します。大量の現金を扱うセンターや金融機関のバックオフィスに最適。
- 対応機種:GBM-300/350/500/510/700シリーズ
- 価格:39,600円(税込)
- 商品詳細を見る
金融機関のスタンダード!小束用
- 機械巻用 小束帯封紙 (1重巻用/金融機関共通) 20巻入
- 金融機関で広く採用されている共通デザイン。小束(100枚)を確実に熱圧着結束します。
- 対応機種:WAVE-Pro, WAVE-Aシリーズ
- 価格:35,420円(税込)
- 商品詳細を見る
「開封」文字入りで安心管理
- 機械巻用 小束帯封紙 (1重巻用/印刷入り) 20巻入
- 「開封」文字等の印刷入りモデル。開封したことが一目でわかり、管理の安全性が高まります。
- 対応機種:WAVE-Pro, WAVE-Aシリーズ
- 価格:31,020円(税込)
- 商品詳細を見る
汎用性抜群!最もリーズナブルな無地
- 機械巻用 小束帯封紙 (1重巻用/無地) 20巻入
- シンプルで汎用性の高い無地タイプ。用途を選ばず幅広く活用でき、コストパフォーマンスにも優れています。
- 対応機種:WAVE-Pro, WAVE-Aシリーズ
- 価格:24,200円(税込)
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偽造防止地紋入りでセキュリティ強化
- 機械巻用 小束帯封紙 (1重巻用/地紋入り/マークなし) 20巻入
- 偽造防止のための地紋(パターン)が入ったタイプ。出納機や入金整理機など、幅広いグローリー製品に対応しています。
- 対応機種:WAVE-C, 700, WAVE-Pro, WAVE-A, UHシリーズ
- 価格:24,200円(税込)
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特別な贈答に。短手方向用(手貼り)
- 大束帯封紙 (短手方向/シール付) 1束50枚×10束セット
- 機械を使わず手作業で結束するためのシール付き帯封紙。レンガのような重厚感ある「短手方向」結束が可能で、プレゼンテーションに最適です。
- 仕様:1束50枚×10束セット(手作業用)
- 価格:10,340円(税込)
- 商品詳細を見る
【特別コラム】現金計数の神髄「札勘」の世界
「短手方向結束」が標準とされる理由の一つに、金融機関で古くから使われている「札勘(さつかん)」という技術との相性があります。
プロが使う2つのテクニックと結束の関係
1. 縦読み(たてよみ)
お札を縦に持って、指で弾いて「パチン」と音をさせながら数える技術です。これをするには、お札の長い辺が自由に動く必要があります。長辺を固定してしまう「長手結束」では、このプロの技が使えなくなってしまいます。
2. 横読み(よこよみ)
お札を扇のように広げて数える方法です。これも短手結束であれば、帯をしたままでも扇形に広げやすく、枚数の確認がスムーズにできます。
機械処理の効率性と、人の手による確認のしやすさ。この両方を兼ね備えているからこそ、短手方向結束が広く採用されているのです。
▼ 札勘についてもっと詳しく知りたい方はこちら
関連コラム:現金計数の神髄「札勘」の世界へようこそ!プロの技から学ぶ、正確性と効率化の未来まとめ:目的に応じた適切な帯封紙の選択
本記事では、帯封紙の「長手」と「短手」の違いについて解説しました。
現代の機械処理、ATM運用、そして日々の確認業務において、標準的に使われているのは「短手方向結束」です。一方で、現金を安全に運ぶための補強といった目的では「長手方向結束」が活躍しています。
用途に合わせた適切な帯封紙と、グローリー純正の高品質なサプライ品を選ぶことで、現金管理業務をよりスムーズに、そして安全に行うことができます。ALMOTTでは、お客様の業務にぴったりの製品をご用意しております。
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