【電帳法対応】「文字が消える」感熱紙レシート。7年保存義務をクリアするための保管術とリスク対策

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経年劣化で文字が消えかけた感熱紙レシートと電卓

アルモットくんの!「5秒」で分かるコラムの要約

アルモットくん

確定申告の準備は進んでる?実は、レシートに使われる「感熱紙」には寿命があって、普通の紙だと3〜5年で文字が消えちゃうことがあるんだ。でも法律では「7年保存」が義務!あとで税務署に怒られないために、スキャン保存(デジタル)と、文字が消えない「高保存紙(アナログ)」の二刀流で対策するのが一番安全だよ!

2026年の年明け、個人事業主の皆様や経理担当者様におかれましては、そろそろ確定申告や決算準備の足音が聞こえてくる時期ではないでしょうか。
2024年1月に改正電子帳簿保存法(電帳法)が本格施行されてから丸2年。多くの企業が「デジタル保存」の体制を整えつつある一方で、依然として実務の現場に残る「紙の時限爆弾」が見落とされがちです。

それは、私たちが日常的に受け取り、また発行している「感熱紙のレシート」です。

ご存知の通り、感熱紙の印字は、熱や光、時間経過とともに薄くなり、やがて消えてしまいます。もし数年後の税務調査の時点で、証憑(しょうひょう)となるレシートが「真っ白」になっていたらどうなるでしょうか?
最悪の場合、経費として認められず、追徴課税のリスクを負うことになります。

本記事では、法律が求める「7年保存」と、一般的な感熱紙の「3〜5年という寿命」の間に横たわる決定的なギャップを解説し、そのリスクを埋めるための具体的かつ実務的な解決策をご提案します。

【リスク】法律は「7年」求めるが、紙は「5年」で消える

まず、私たちが直面している法的な義務と、物理的な現実のギャップを整理しましょう。

法人税法における保存義務:原則7年、最長10年

法人税法および所得税法では、領収書やレシートなどの「証憑書類」について、以下の保存期間を義務付けています。

  • 原則:7年間(確定申告書の提出期限の翌日から起算)
  • 特例:10年間(青色申告で赤字=欠損金が生じた年度は、繰越控除のために10年の保存が必要)

一般的な感熱紙の寿命:3〜5年

一方で、コスト重視で選ばれる一般的な感熱紙(ノーマル紙)の保存性能は、メーカー公称値で「3年〜5年程度」です。
さらに、高温多湿な環境や、財布の中での摩擦、ハンドクリームなどの油分が付着することで、その寿命はさらに短くなります。

つまり、「普通のレシート」をただ保管しているだけでは、法律が求める7年という期間を完走できず、証拠能力を失う可能性が極めて高いのです。

財布の中で擦れて文字が薄くなったレシート

【メカニズム】なぜ感熱紙の文字は消えてしまうのか?

感熱紙は、インクを使わずに熱で発色する特殊な紙です。その表面には「ロイコ染料」と「顕色剤(けんしょくざい)」という化学物質が塗布されています。

発色の仕組み
プリンターのサーマルヘッドが熱を加えると、染料と顕色剤が溶け合って化学反応を起こし、黒く発色します。
退色(消える)の仕組み
この化学反応は「可逆的(元に戻りうる)」な性質を持っています。時間の経過とともに化学結合が不安定になり、元の無色の状態に戻ろうとします。
特に、熱、光(紫外線)、可塑剤(プラスチック製品や消しゴムに含まれる成分)、油分、アルコールなどは、この「戻る反応」を加速させます。

やってはいけない!レシートのNG保管法

  • クリアファイルに入れる:ポリプロピレンなどの素材に含まれる可塑剤が、印字を消してしまいます。
  • テープで貼る:セロハンテープの糊の成分が化学反応を起こし、貼った部分だけ文字が消えます。
  • 日光の当たる場所:紫外線は化学結合を破壊します。

【解決策1】「スキャナ保存」でデジタル化する(攻めの対策)

文字が消えるリスクへの現代的な対抗策は、「消える前にデータ化する」ことです。
改正電帳法により、スキャナ保存の要件(タイムスタンプ付与や解像度要件など)が大幅に緩和され、導入のハードルは下がりました。

メリット:
デジタルデータであれば経年劣化しません。また、検索機能によって過去の取引を瞬時に探し出せるため、業務効率も向上します。

注意点:
入力期間の制限(原則として受領後おおむね7営業日以内、最長でも2ヶ月+7営業日以内)があり、この期限を過ぎたものはスキャナ保存が認められません。また、スキャン漏れやデータの消失リスク(バックアップ不備)も考慮する必要があります。

スマートフォンのアプリでレシートを撮影して保存している様子

【解決策2】「高保存紙」で原本を守る(守りの対策)

もう一つの解決策は、レシートを発行する側(店舗側)として、「そもそも消えない紙を使う」ことです。
感熱紙には、保存性能に応じたグレードが存在します。

種類 保存期間目安 7年保存義務 10年保存義務
ノーマル紙 3〜5年 × リスク大 × 不適合
中保存紙 5〜7年 △ ギリギリ × 不適合
高保存紙 7〜10年 ◎ 適合 ◎ 適合

この表が示す事実は明らかです。
「ノーマル紙」を使用している場合、その時点で法律が求める保存義務を果たせないリスクを抱えています。
唯一、「高保存紙」だけが、法人に課せられる可能性のある「7年から10年」というすべての法的要件を、紙の物理的性能としてカバーできるのです。

【結論】ALMOTTが推奨する「ハイブリッド保存」戦略

最も安全で、実務的な戦略は、2つの対策を組み合わせた「ハイブリッド型」です。

  • 受領側として:受け取ったレシートは、直ちに「スキャナ保存(デジタル)」を行い、念のため原本も冷暗所で保管する。
  • 発行側として:お客様にお渡しするレシートには、信頼性の高い「高保存紙」を使用する。

特に店舗運営者様にとっては、「高保存紙」を採用することは、自社のコンプライアンスを守るだけでなく、「お客様(経費で落としたいビジネス客)への隠れた配慮」となります。
数年後に「あのお店のレシート、消えちゃって困ったな」と思わせないことは、長期的な信頼関係につながります。

デジタルデータと紙の原本の両方で管理するイメージ

【商品紹介】法的リスクを回避するプロ仕様のロール紙

ALMOTTでは、グローリー製品(券売機、自動釣銭機、KIOSK端末など)に最適化された、高品質な純正感熱ロール紙を取り扱っています。
特に、法的保存期間をクリアする「高保存」タイプは、多くのビジネスユーザー様に選ばれています。

【推奨】迷ったらこれ!10年保存対応の最高スペック

REGIX用 感熱紙(高保存/58*60*12)
レジ用 感熱紙(高保存)
鍵管理機・デイデポジッター・REGIX (ベーシックプラン用)など用ロール紙。長期保存に耐えうる厚手の高保存タイプです。税務調査などの「もしも」の時に、鮮明な記録が残っている安心感は何物にも代えがたい価値があります。
サイズ:58×60×12mm / 高保存タイプ
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コストと性能のバランス重視なら

レジ用 感熱紙(中保存)
レジ用 感熱紙(中保存)
>レジスター用(REGIXライトプラン用)小型機向けロール紙。5〜7年の保存性能を持つ中保存タイプで、日々の運用コストを抑えつつ、最低限の保存要件を満たしたい場合に適しています。
サイズ:57.5×80×17.5mm / 中保存タイプ
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