停電したら、あなたの会社の「紙」は何日持ちますか

オフィスの備蓄倉庫に並べられた防災用品と消耗品のイメージ

アルモットくんの!「5秒」で分かるコラムの要約

アルモットくん

防災備蓄といえば水と食料だけど、business continuityで本当に効いてくるのは業務用消耗品の在庫!水は3日分あっても、ロール紙やトナーが切れたら業務は止まるんだ。しかも消耗品は物流が止まると補充できない。備蓄の目安は最低3日分、できれば1週間分。紙の在庫日数を一度数えてみよう!

9月1日は防災の日です。この時期になると、多くの企業で防災備蓄の点検が行われます。水、非常食、簡易トイレ、毛布。チェックリストに沿って数を数え、賞味期限を確認する。

その点検表に、業務用の消耗品は入っているでしょうか。

従業員の命を守る備蓄と、業務を止めないための備蓄は別のものです。そして後者は、防災備蓄のリストにも通常の発注サイクルにも入っていないことが多く、災害時にいちばん静かに枯渇します。今回は「うちの会社の紙は何日持つのか」という視点で、消耗品の備蓄を考えます。

防災備蓄の「3日分」はどこから来ているのか

企業の防災備蓄品が並べられた棚のイメージ

企業の防災備蓄では「最低3日分」という数字がよく使われます。これには根拠があります。

内閣府(防災担当)の帰宅困難者対策に関するガイドラインでは、行政機関等は発災後3日目までは救命救助活動や消火活動を中心に対応し、4日目以降に帰宅困難者の帰宅支援へ体制を移行していく、という考え方が示されています。つまり、発災から約72時間は行政の支援が届かない前提で自力でしのぐ必要があるということです。そこから、企業は従業員のために3日分の備蓄を用意することが求められています。

食料備蓄についても、農林水産省や自治体の案内では最低3日分、できれば1週間分という目安が広く用いられています。地域の状況に応じて2週間分など多めに備えることも推奨されています。

この「3日は自力、できれば1週間」という考え方は、実は水と食料に限った話ではありません。

命の備蓄と、業務の備蓄は別物

防災備蓄には2つの目的があります。

  • ① 従業員の生命と安全を守るための備蓄
    水、非常食、毛布、簡易トイレ、衛生用品、救急医療薬品類など。一斉帰宅抑制の考え方に基づき、社内で待機する従業員のために用意します。
  • ② 業務を継続・再開するための備蓄
    事業継続計画(BCP)の領域です。設備を動かし、記録を残し、顧客対応を続けるために必要なもの。ここに消耗品が含まれます。

①は防災担当部署が管理していることが多い一方、②は各部署の日常的な発注業務に紛れています。そして日常の発注は「切れそうになったら頼む」という運用になりがちです。平時ならそれで問題ありませんが、災害時は「頼んでも届かない」状況が発生します。

消耗品が切れると何が止まるか

ロール紙を交換している機器の操作パネルのイメージ

災害時、多くの企業では「まず人命、次に設備の点検、それから業務再開」という順で動きます。この3段階目に消耗品が効いてきます。

切れるもの 止まる業務
感熱ロール紙 会計・精算の控え発行、取引記録(ジャーナル)の出力、番号札の発行
トナー・インク 証明書・診断書・請求書の発行、掲示物やお知らせの印刷
帯封紙・現金袋 現金の整理・封かん・輸送。締め作業そのもの
食品容器・ポリ袋 食事の提供、廃棄物の処理。衛生管理の維持

特に注意したいのが、災害時は消耗品の使用量が平時より増えるケースがあることです。システムが不安定なときほど紙の記録に頼ることになりますし、掲示による情報伝達も増えます。つまり在庫が減る速度は普段より速くなる可能性があります。

そして物流です。道路が寸断され、物流が混乱すれば、発注しても届きません。メーカーの受注生産品であればなおさらです。「いつもすぐ届くから」という前提は、災害時には成立しません。

在庫日数の数え方

難しい計算は不要です。

消耗品の在庫日数

在庫日数 = 現在の在庫量 ÷ 1日あたりの消費量

1日あたりの消費量がわからない場合は、過去1年の発注履歴から逆算できます。年間に何個発注したかを稼働日数で割れば、おおよその日次消費量が出ます。

この計算を主要な消耗品について一度だけ行い、リストにしてみてください。「思っていたより持つ」ものと、「明日切れてもおかしくない」ものがはっきり分かれるはずです。

そのうえで、業務が止まると最も困る消耗品はどれかを選びます。全品目を1週間分揃える必要はありません。止まると顧客対応に直結するものから優先して厚くする、という考え方が現実的です。

ローリングストックは消耗品にも使える

食料備蓄でよく知られるローリングストックは、普段使うものを多めに買い置きし、使った分を買い足していく方法です。これなら賞味期限切れの廃棄が出ません。

同じ発想は業務用消耗品にもそのまま使えます。むしろ消耗品のほうが向いています。必ず消費するものなので、多めに持っても無駄になりません。

感熱紙を備蓄するときの注意点

感熱ロール紙は熱と光に反応する性質を持つため、保管環境に左右されます。直射日光の当たる場所、高温になる場所、湿気の多い場所での長期保管は避けてください。また、ロール紙には保存年数のグレード(低保存・中保存・高保存)があり、用途によって選ぶものが変わります。備蓄用に買い足す際は、現在使っている品番と同じものを選ぶのが確実です。

まとめて備える、という考え方

ALMOTTでは、グローリー製機器に対応した純正消耗品をお得なロットでご用意しています。備蓄を兼ねてまとめて確保しておくことで、1個あたりの単価も下がります。

会計を止めないための、いちばん基本的な備え

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診療費支払機FFH-700/FFH-710/FFH-S70対応の純正感熱ロール紙。ジャーナル(取引記録)とクレジットカード決済控えの発行に使用します。30巻入りのロットなら1巻あたりの単価が下がるため、備蓄を兼ねた確保に向いています。お届けは受注後およそ7営業日が目安です。
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証明書・帳票の発行を止めない、純正トナー

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京セラ(KYOCERA)純正トナー TK-3401 診療費支払機用/FFH-S70用 2個(EZA89989)
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まとめ

在庫リストを確認しているオフィスの担当者のイメージ
ポイント 内容
3日分の根拠 発災後3日目までは行政が救命救助等を中心に対応するため、その間は自力でしのぐ前提
2種類の備蓄 従業員の生命を守る備蓄と、業務を継続するための備蓄は別物
見落とされる理由 消耗品は日常の発注業務に紛れており、防災の点検表に載っていない
在庫日数の計算 現在の在庫量 ÷ 1日あたりの消費量。発注履歴から逆算できる
備え方 ローリングストックで多めに持つ。止まると困る品目から優先して厚くする

防災の日は、備蓄庫を開ける年に一度の機会です。ついでに倉庫の棚も開けて、「この紙は何日分あるのか」を数えてみてください。水と非常食を3日分揃えていても、業務再開に必要な紙が明日切れる状態なら、事業継続計画としては片手落ちです。

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